Digital Scopes
オシロスコープ用差動プローブ

D11000PS
差動プローブ・システム


SDA 11000シリアル・データ・アナライザに適した高性能のプローブ・ソリューション

D11000PSプローブは、SDA 11000の高性能な信号捕捉能力をプローブ・チップにまで拡張します。11 GHzのシステム帯域幅を持つD11000PSプローブを使用すると、最高6.25 Gb/sの高速シリアル・データ・ストリームを直接測定することができます。

パフォーマンスを犠牲にしないで様々な相互接続方式を選択可能
差動プローブ-D11000PSD11000PSでは、相互接続リード・アセンブリとして直結ソルダーイン・リードとケーブル式SMAコネクタを利用することができます。これら2種類の相互接続リードには専用のプローブ増幅モジュールが付属しており、それぞれのリード向けに最適化されたキャリブレーション・データが用意されています。そのため、複数の種類のリードで同じキャリブレーション・データを使用することによるパフォーマンスの低下が回避されます。ソルダーイン・リードには、高い負荷インピーダンスと最高水準の信号精度という特性があります。
デュアルSMA相互接続リードでは、50Ωの真の差動入力がサポートされます。この差動入力はオシロスコープ入力にケーブルを直結する方法の便利な代替手段となります。2番目のチャンネルが他の信号入力用に解放されるため、波形演算をセットアップしたり、ケーブル遅延を一致させたりする手間が省けます。

前例のない波形精度
SDA 11000用の入力信号を捕捉するためにD11000PSを使用するときには、非常に高速のシリアル・データについても、前例のない波形忠実性が実現されます。
D11000PSでは、業界最先端の第三世代補正キャリブレーション技法を利用して、システム応答を最適化します。

このシステムでは、個々のプローブの特性 を特定します。プローブの周波数応答と波形応答に関する情報は、プローブ増幅モジュール内部の非揮発性メモリに保存されます。この情報は、SDA 11000にプローブを接続したときに、SDA 11000にアップロードされます。プローブのキャリブレーション・データとSDA 11000のキャリブレーション・データは結合されて、合成システム用の新しい均等化フィルタが作成されます。こうして構築される補正システムによって周波数応答の歪みが補正されるほか、群遅延の修正や反射波の除去が行われます。

シリアル・データの正確なアイパターンを生成するには、基本波と奇数調波との間で精緻な振幅関係と位相関係を維持する必要があります。
D11000PSで使用される高度なキャリブレーション・システムでは、アイパターンについて最高水準の忠実度が保証されます。

卓越したプローブ負荷特性
高い波形忠実度を保証するのに、正確な周波数応答だけでは十分でありません。
プローブ負荷が重すぎると、波形が歪む可能性があります。D11000PSではレクロイの高性能プローブ設計に固有の優れた特性を引き継ぎつつ、被測定回路の負荷を最小限に抑えることに特別な重点を置いています。
ソルダーイン・リードと専用のプローブ増幅モジュールにはDCおよび低い周波数において入力抵抗が高いという特性があるため、純粋な伝送線プローブの低抵抗を駆動できない回路でもプローブを使用することができます。直接ケーブル式SMA入力の入力インピーダンスは50Ωであり、VSWRは低い値に抑えられます。

使いやすさ
D11000PSでは、設計段階で詳細部分にまできめ細かい注意が払われたため、各機能がさらに使いやすくなっています。たとえば、コモンモード測定機能では、プローブ制御メニューを1回クリックするだけで、平均コモンモード・コンポーネントを測定できるようになっています。

AutoColor ID機能では、波形トレースの色に対応する色でプローブ本体のインジケータが点灯します。複数のチャンネルを使用するときは、このAutoColor ID機能によって、どの波形がどのプローブに対応しているのかを簡単に見分けることができます。

オシロスコープ用差動プローブ-D11000PSD11000PS専用に設計された複数の接続アクセサリを使用すれば、プローブ本体とソルダーイン・チップを被測定回路に簡単かつ安全に取り付けることができます。
DCブロッキング・アダプタにはSMAケーブル入力のコモンモード範囲を拡張する機能があり、DVI(Digital Video Interface)などの高いコモンモード電圧の取り扱いが可能となります。SMAコネクタを高密度のテスト・フィクスチャにしっかりと固定するには、フィンガー・レンチを使用できます。

互換性
D11000PSはSDA 11000に接続して使用することを基本前提として設計されています。ただし、低帯域のWaveMaster®シリーズ、SDAシリーズ、DDA 5005Aシリーズのオシロスコープおよびアナライザで使用できる追加のキャリブレーション・データも用意されています。

D11000PSのコンポーネント:
プローブ増幅モジュール(2個 – SMA入力用とソルダーイン・リード用に1個ずつ)、ソルダーイン・リード・アセンブリ(2個)、SMA相互接続リード、SMA入力ケーブル(1組)、プローブ本体、SMA DCブロッキング・アダプタ(2個)、アース・リードとクリップ、SMAフィンガー・レンチ(2個)、ソルダーイン・リード用のチップ固定クリップキット、プローブ本体取り付けクランプセット、フリーハンド・プローブ台、ESD放散リストストラップ、SAC-01ソフト・アクセサリ・ケース(差込付き)、小型アクセサリ・ケース、D11000PS操作マニュアル、トレーサビリティ校正証明書

仕様

帯域幅(システム) - 3 dB 11 GHz (代表値)*
立ち上がり時間(システム) < 50 ps (代表値)*
立ち上がり時間(プローブ単体) < 40 ps
減衰率(公称) ÷3
LF減衰精度 2% (20–30℃)
出力ゼロ < 15 mV(入力換算)
ノイズ(システム) 5 mV rms (代表値)*
差動モード範囲 ±1 V
コモンモード範囲 ±4 V(ソルダーイン・チップ)
±2 V(SMAケーブル入力)**
DC入力抵抗
(ソルダーイン・リード)
40 kΩ 差動
20 kΩ 各入力のシングルエンド(グランドに対して)
最小入力インピーダンス
(ソルダーイン・リード、最高11 GHzまでの全域において)
> 175 Ω (グラフを参照)
入力インピーダンス
 (SMAケーブル入力)
50 Ω
入力VSWR (各リードをアースしたときの代表値) < 1.5:1 DC – 6 GHz
< 2.0:1 6 GHz–11 GHz
CMRR (代表値) > 40 dB DC – 1 GHz
> 30 dB 1 GHz–4 GHz
> 20 dB 4 GHz–11 GHz

* SDA 11000と接続し、システム全体として測定した値
** DCブロッキング・アダプタを使用して拡張可能

Ordering Information
差動プローブ・システム D11000PS
交換用のソルダーイン相互接続リード D11000SI
テスト・データによるNISTトレーサビリティ校正 D11000PS-CCNIST